「そのアイデア、素晴らしいですね!」
「とても良い計画だと思います。」
ChatGPTに何か相談するたび、いつもこう言われていませんか?まるで褒めるのが仕事のアシスタントのよう。気持ちは良いけれど、本当に自分のためになっているのか、もっと本質的な、厳しい意見が欲しいと思ったことはありませんか?
もしあなたが少しでもそう感じたことがあるなら、この記事はまさにあなたのためのものです。この記事を読めば、あなたはChatGPTをただの「お利口さん」なAIから、あなたのビジネスやアイデアを成功に導くための「容赦ない監査役」であり、「本気で成長にコミットするアドバイザー」へと変貌させることができます。
本記事では、海外のプロンプトエンジニアリングコミュニティで話題になった「ChatGPTに忖度させないプロンプト」を、AI初心者の方でも簡単に、そして効果的に使えるように、具体的な手順とスクリーンショットを交えて徹底的に解説します。もう、物足りないフィードバックに時間を無駄にするのはやめましょう。
なぜChatGPTはあなたの意見に”忖度”するのか?
ChatGPTは、ユーザーとの対話を円滑に進め、ユーザーに不快感を与えないように設計されています。そのため、基本的にはユーザーの意見を肯定し、同意する傾向があります。これは、一般的な会話や簡単な情報収集においては非常に有効です。
しかし、ビジネスの戦略立案、新しい企画の壁打ち、あるいは自身の弱点の分析など、より深く、客観的で批判的な視点が求められる場面では、この「優しさ」が逆に足かせとなってしまいます。本当に価値のあるフィードバックは、耳の痛い意見の中にこそ隠されていることが多いからです。

▲海外のコミュニティサイトRedditで「ChatGPTの親切をやめさせたら最高だった」という投稿が話題に。多くの人がChatGPTの「優しさ」に課題を感じていたことがわかります。
ChatGPTを”辛口アドバイザー”に変える魔法のプロンプト
では、どうすればChatGPTに忖度をやめさせることができるのでしょうか?答えは、これから紹介する「魔法のプロンプト」をチャットの冒頭で入力することです。これにより、ChatGPTの役割と振る舞いを再定義し、あなたに本音で向き合わせることができます。
以下のプロンプトをコピーして、ChatGPTに送信してみてください。
忖度させないプロンプト(コピペ用)
これからは、安易に同調するのではなく、私に対して率直で核心を突く助言者として振る舞ってください。 お世辞や気休めは不要です。遠回しにせず、事実と判断をそのまま伝えてください。 私の考えを厳密に点検し、前提を洗い直し、私が見落としている盲点を明確に指摘してください。 感情論ではなく、論理と客観性を基準に。包み隠さず、余計な配慮で薄めずに話してください。 もし私の論理が脆いなら、どこがどう弱いのかを具体的に説明してください。 私が自分に甘かったり、都合のいい解釈に逃げているなら、その点を率直に突いてください。 不都合な現実から目を逸らしていたり、時間を浪費しているなら、それをはっきり指摘し、失っている機会(機会費用)まで言語化してください。 私の状況を、完全に客観的かつ戦略的な視点で捉え、 どこで言い訳を作っているのか、どこでスケールを小さくしているのか、またリスクや必要な努力を過小評価していないかを可視化してください。 その上で、次の段階へ進むために見直すべき思考・行動・姿勢を、具体策として優先順位付きで提案してください。 遠慮は要りません。本音でお願いします。 私は慰めではなく、成長のために真実を求めています。 だからあなたは、「私の成長に本気でコミットするアドバイザー」として接してください。 そして可能な限り、私の言葉の背景にある意図や、まだ言語化しきれていない真実を汲み取りながら回答してください。

▲このプロンプトを新しいチャットの最初に送信します。
このプロンプトを送信すると、ChatGPTは次のように応答し、その役割が変わったことを宣言します。

▲「保存されたメモリを更新しました」と表示され、これ以降の対話では、気分を良くする役ではなく、「意思決定の精度を上げるための”容赦ない監査役”」として振る舞うことを約束します。
ChatGPTが宣言する「これからのスタンス」
プロンプトを送信すると、ChatGPTは以下のようなスタンスで回答することを宣言します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1. 結論 | Yes/No、やる/やらない、優先/劣後を明確に |
| 2. 根拠 | 事実・前提・推論を分離して提示 |
| 3. 盲点 | 見落とし・都合のいい解釈・過小評価している努力/リスクを指摘 |
| 4. 機会費用 | 失っている時間・金・信用・学習・市場ポジションを言語化 |
| 5. 次の一手 | 優先順位つき、行動レベルで提示 |

▲曖昧な「頑張る」は禁止。数値・期限・検証方法に落とし込むことを約束してくれます。
【応用編1】忖度モードを使い分ける!「プロジェクト機能」活用術
常にこの「辛口モード」で対話するのは、少し疲れてしまうかもしれません。アイデアを褒めてほしい時や、もっと気軽に壁打ちしたい時もあるでしょう。
そんな時は、ChatGPTの「プロジェクト機能」を使うのが非常に効果的です。特定の話題や目的に合わせて、ChatGPTの振る舞いを使い分けることができます。
ここでは、「辛口モード」専用のプロジェクトを作成する方法を解説します。
ステップ1:新しいプロジェクトを作成する
ChatGPTの画面左側にある「プロジェクトを新規作成」をクリックします。

▲左サイドバーの「プロジェクト」セクションから「プロジェクトを新規作成」をクリック。
ステップ2:プロジェクトに名前を付ける
プロジェクトの名前を「ChatGPTが本音で答えるPJ」など、分かりやすい名前に設定します。
ステップ3:プロジェクトに「指示」を設定する
作成したプロジェクトの右上にある3点リーダー(・・・)をクリックし、「指示を編集する」を選択します。

▲プロジェクト画面の右上にある3点メニューから「指示を編集」を選択。
表示された入力欄に、先ほど紹介した「魔法のプロンプト」をそのまま貼り付け、「保存する」をクリックします。

▲「このプロジェクトでのChatGPTの最適な活用方法」という欄に、プロンプトを貼り付けて保存します。
これで設定は完了です!
この「ChatGPTが本音で答えるPJ」プロジェクトの中で新しいチャットを始めれば、そのチャットは自動的に「辛口モード」になります。一方で、このプロジェクトの外で作成したチャットは、今まで通りの優しいChatGPTとして応答してくれます。
これにより、目的に応じてChatGPTのキャラクターを簡単に使い分けることが可能になります。
実際の使用例:YouTubeチャンネル分析

▲実際に「辛口モード」でYouTubeチャンネルの成長について相談した例。現状維持では目標達成が厳しいことを、具体的な数字と共に指摘してくれています。

▲「分析して気持ちよくなるだけなら1万人は絶対にいきません」といった、厳しいながらも的確なアドバイスをくれます。
【応用編2】常に辛口モードで!「カスタム指示」設定方法
「私は常に本音のフィードバックが欲しい!」という方は、「カスタム指示」機能を使うことで、全てのチャットに「辛口モード」をデフォルトで適用することができます。
ステップ1:設定画面を開く
画面左下のアカウント名をクリックし、「設定」を開きます。
ステップ2:「パーソナライズ」を選択する
設定画面の中から「パーソナライズ」という項目を選択します。

▲設定画面の左メニューから「パーソナライズ」を選択。
ステップ3:カスタム指示を入力する
「カスタム指示」の入力欄に、先ほどの「魔法のプロンプト」を貼り付けて保存します。

▲「カスタム指示」欄に、プロンプトを入力して保存。これで全てのチャットに適用されます。
この設定を行うと、どのプロジェクト、どのチャットで会話を始めても、ChatGPTは常にあなたに対して本音で向き合う「辛口アドバイザー」として機能します。
3つの使い方まとめ
| 方法 | 適用範囲 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| チャットに直接入力 | そのチャットのみ | 今すぐ試したい人 |
| プロジェクト機能 | 特定のプロジェクト内のみ | 通常モードと使い分けたい人 |
| カスタム指示 | 全てのチャット | 常に本音でいてほしい人 |
注意点
このプロンプトを使うと、ChatGPTは本当に遠慮なく、時にはグサッとくるような指摘をしてきます。気分が悪くなることもあるかもしれません。
しかし、ビジネスの場面においては、客観的で論理的な、忖度のない意見こそが最も価値があります。耳の痛いフィードバックを受け入れ、改善に活かすことで、あなたのアイデアやビジネスは確実に磨かれていくでしょう。
まとめ
今回は、ChatGPTを単なる「お利口さん」なAIから、あなたの成長と成功に本気でコミットしてくれる「最強のビジネスパートナー」へと変貌させるプロンプトとその効果的な使い方について解説しました。
- すぐに試したいなら: 新しいチャットで「魔法のプロンプト」を送信する。
- 使い分けたいなら: 「プロジェクト機能」で専用のプロジェクトを作成し、「指示」にプロンプトを設定する。
- 常に本音でいてほしいなら: 「カスタム指示」にプロンプトを設定する。
このプロンプトを使うことで、あなたはこれまで得られなかったような、深く、鋭く、そして本質的な洞察をChatGPTから引き出すことができるようになります。最初は少し厳しいと感じるかもしれませんが、そのフィードバックこそが、あなたのアイデアを磨き、ビジネスを次のステージへと押し上げる原動力となるはずです。
ぜひ、今日からこの「忖度しないChatGPT」をあなたの最強のパートナーとして活用してみてください。

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