商談前のAIリサーチ術|顧客課題と提案の仮説を10個出すプロンプト【無料配布】
「今日の商談、相手の会社について何を調べればいいんだろう?」
会社名・売上・従業員数・ホームページ・SNSを調べても、それを商談でどう使うかが見えない。営業や提案に慣れていないほど、この壁にぶつかりやすいものです。
今回の動画では、AIを会社情報を調べる検索ツールとして終わらせず、「この会社が抱えそうな課題」と「自社がどう解決できるか」の仮説を、商談前に用意する相棒として使う方法を解説しています。
記事の後半には、動画で紹介した提案準備プロンプトを一字も変えずに載せています。建設会社・従業員約30名・売上約20億円という設定ですが、業種・会社規模・自社サービスを書き換えれば、どんな商談にも応用できます。
この記事でわかること
- 商談前の企業リサーチで、本当に考えるべきこと
- AIで「課題」と「提案の型」を複数用意する理由
- 動画で紹介した、コピペして使える提案準備プロンプト
- AIの仮説を、商談のヒアリングで確かめる方法
この動画の結論|リサーチの目的は「答えを持ってヒアリングに行く」こと
商談前に企業の売上、従業員数、事業内容、ホームページやSNSを調べること自体は大切です。ただし、情報を知っているだけでは提案につながりません。
大事なのは、その情報をもとに「この会社には、こんな経営課題があるかもしれない」「自社なら、こう役に立てるかもしれない」という仮説を持つことです。
| 準備の仕方 | 商談で起きやすいこと |
|---|---|
| 会社情報だけを集める | 「何を聞けばよいか」が決まらず、相手の話を待つだけになりやすい |
| 課題と解決策の仮説まで持つ | 仮説を確かめる質問ができ、相手の課題に合わせた提案へ進みやすい |
ここでいう「答え」は、決めつけではありません。商談前に立てた仮説を、ヒアリングの場で確かめるためのたたき台です。
なぜ「10個」用意するのか|提案の手札を増やすため
たとえば「集客に困っていますよね?」という仮説を1つだけ持って商談に行き、「そこは困っていない」と返されたら、次の話題が続きにくくなります。
そこで、AIに課題を10個出してもらいます。集客だけでなく、採用、定着、見積作成、現場と事務所の情報共有、原価管理、属人化、安全管理、教育、顧客対応など、複数の可能性を持っておけば、商談で確かめる入口が増えます。
ポイント: AIが出した10個の課題を、そのまま断定して話してはいけません。「同規模の会社では、こうした悩みが出やすいのですが、御社ではいかがですか?」と、確認する質問に変えて使いましょう。
無料プレゼント|商談前の提案準備プロンプト
以下は、動画で紹介したプロンプトです。そのままコピーして、ChatGPT・Claude・Geminiなどに貼り付けてください。
今日この後お客様への提案があるので、その提案の事前準備をしたいです。お客様は建設会社様で、従業員の人数は30名前後、売上は20億ぐらいの建設会社様です。ホームページはないので、その体で進めてください。 弊社としてはAI顧問のサービスを提案する予定で、要するにAI活用のコンサルティングのサービスを提案したいと思っています。このお客様の規模、業種、従業員の人数において、想定される困りごと、つまり経営課題を10個出して、そこに対して弊社のAI顧問のサービスで、こういうふうに御社のお困り事を解決できますよという案をそれぞれ10個出して、今日僕がお客様に対してこんなお困り事がある場合はこういうふうにご説明して提案すればいいっていう型を出して、分かりやすく僕が理解できるような、事前準備のサポートをしてください。 テキストで出されても読みづらいので、HTML形式で出して、それを実際に出力してくれると嬉しいです。お願いします。
使い方|3か所だけ自社向けに変える
上のプロンプトは、そのままでも試せます。自分の商談に使うときは、次の3か所を書き換えましょう。
- お客様の業種:建設会社を、製造業・不動産会社・士業・小売店などに変える
- 規模:従業員数・売上・拠点数など、わかる範囲の情報に変える
- 自社サービス:AI顧問を、自社が提案する研修・採用支援・動画制作・SNS運用代行などに変える
| わかっている情報 | プロンプトへの入れ方 |
|---|---|
| ホームページがある | URLを貼り、「このホームページの情報も参考にしてください」と追記する |
| 紹介者から聞いた悩みがある | 「紹介者からは〇〇に困っていると聞いています。仮説に反映してください」と追記する |
| 初回商談で情報が少ない | わからない部分は無理に埋めず、「公開情報が少ない前提で、一般的な仮説として出してください」とする |
AIが出した案を、商談でどう使う?
AIの出力を見て終わりではありません。出力した「課題」と「解決策」を、次の順番で使うと商談の準備になります。
- 自分で読む:納得できる仮説、聞いてみたい仮説に印を付ける
- 質問に直す:「〇〇が課題ですか?」ではなく、「〇〇の業務は、今どのように進めていますか?」と聞く
- 答えに合わせて提案する:困りごとが確認できたときに、対応する自社サービスの価値を伝える
| AIが出した仮説 | 商談での確認質問 | AI顧問の提案例 |
|---|---|---|
| 見積作成に時間がかかっている | 「見積作成は、誰がどのくらい時間をかけていますか?」 | 過去見積を検索・再利用しやすくする仕組みと、見積書作成のAI支援を設計する |
| 現場と事務所の情報共有が属人化している | 「現場からの報告や写真は、どのように共有していますか?」 | 報告の要約・分類・共有をAIで補助し、情報が一部の人に偏らない流れをつくる |
| 採用・定着に課題がある | 「採用活動や新人教育で、特に時間がかかる場面はどこですか?」 | 求人原稿、応募者対応、教育資料、社内FAQなどをAIで整備する |
ここに載せたのはあくまで例です。実際の課題は会社ごとに違うため、AIの案を正解として話すのではなく、相手の状況を理解するための質問の材料として使ってください。
「HTML形式で出して」は、見やすい提案準備資料をつくる指示
動画では、回答を「HTML形式」で出すように指示しています。これは、AIの回答を長い文章だけで受け取るのではなく、見出し・表・カードのような構造で整理してもらい、読みやすくするための工夫です。
利用するAIによっては、HTMLのコードとして表示される場合があります。そのときは「HTMLをプレビュー表示してください」「表形式で、見出しと色分けを付けて表示してください」と追加で頼むか、生成されたHTMLをブラウザで開いて確認しましょう。HTMLが難しければ、「見やすい表形式で出してください」や「1枚の画像として出してください」でも構いません。
動画内では出力が止まった。だからこそ、自分の商談で試してほしい
動画では、実演中にChatGPTの処理が止まり、最終的な出力例までは表示されませんでした。とはいえ、今回の本質は「一度の出力をそのまま使う」ことではありません。
- AIに、顧客企業の課題仮説を複数出してもらう
- 自社サービスでの解決策まで、セットで考えてもらう
- 商談では仮説を押しつけず、質問で答え合わせをする
- 回答が見づらければ、表・HTML・画像など出力形式を変えて試す
この流れをつくるだけで、初回商談で「何を聞けばいいかわからない」状態から一歩抜け出せます。まずは次の商談1件で、上のプロンプトを試してみてください。
AIを、調べものだけで終わらせず、提案準備まで使える状態にしたい方へ。
NEXT INNOVAITIONでは、中小企業の業務や営業プロセスに合わせたAI活用の設計・定着を支援する「あなたのAI顧問」を提供しています。お問い合わせから、いま困っている業務をお聞かせください。
よくある質問
企業名やホームページがなくても使えますか?
使えます。動画内の例も、ホームページがない想定です。業種・従業員数・売上規模など、わかる情報だけを入れ、「一般的な仮説として出してください」と補足しましょう。
AIが出した課題を、そのままお客様に伝えてよいですか?
そのまま断定してはいけません。AIの出力は仮説です。「同規模の企業では、こうした課題が出やすいのですが」と前置きし、質問を通じて事実を確認してください。
ChatGPT以外でも使えますか?
使えます。動画内でも、使うAIは特定のものに限らないという趣旨で紹介されています。ChatGPT、Claude、Geminiなど、普段使っているAIに貼り付けて試してみてください。
参照動画:初稿No1商談で使えるAI活用法|あなたのAI顧問【黒山結音のAI経営チャンネル】(11分42秒)
WRITERライター紹介
黒山結音
あなたのAI顧問株式会社 代表取締役
「AIは現場で使えなきゃ意味がない」を掲げ、30社以上にAI顧問として導入から定着までサポート。OpenClaw・Claude・ChatGPTなどAIツールを実務でフル活用し、AI駆動経営を実践。本メディアでは、実際の現場で効果が出た事例や、AI初心者がつまずく「最初の一歩」を、専門用語を極力使わずに解説します。
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